2018年日本ヘルニア学会定期学術集会@札幌

特任院長の松下公治医師、根岸真人医師に留守を任せ、大橋、星野、松村は日本ヘルニア学会定期学術集会に参加してまいりました。
今回は私の恩師である宮崎恭介先生が会長を務めました。宮崎先生がクリニックを経営する札幌の地で学術集会が行われるのはたいへん喜ばしいこと。東京外科クリニックのメンバーも上級演題の発表や座長などを務め各々が活躍しました!
私は、日帰りのヘルニア腹腔鏡手術を安全に行う工夫、事故を未然に防ぐシステムについて日ごろ行っていることを発表してきました。手術がうまいだけではだめであること、手術を「商品」に例えるならその商品の品質管理・品質保証を行い、不良品が出ることが防がれねばならないことを強く説きました。
そして、この機に松村勝医師が日本ヘルニア学会の役員の方々から推薦をうけ評議員を拝命しました。マサル、おめでとう!
華々しい学会活動ができたのも松下医師、根岸医師に留守を任せれたからこそ。こういう期間だからこそ現場をしっかり守りたいと申し出てくれた2人のドクターにも深く感謝しています。
学術集会会期中は診療時間が不規則となりましたが、患者様におかれましてはご理解賜り誠にありがとうございました。
週明けより私も通常通り出勤し、患者様によい治療が届けられるようつとめます。

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自らの発表もしながら全体の司会、座長も務める星野明弘医師

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特殊ヘルニアのセッションの座長を務める松村医師は今回ヘルニア学会評議員に若くして抜擢された

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大活躍の2人でツーショット!

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素晴らしい発表だったよ、星野先生!

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発表しているドクターたちに鋭い質問を投げかける松村医師

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松村医師を一流のヘルニア外科医に育て上げた恩師 日本ヘルニア学会監事徳村弘実先生とともに1枚

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札幌コンベンションセンター 2日間熱い発表と討論が繰り広げられた

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1000弱の演題が集まり盛会に終わる
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TAPPがいいのかTEPがいいのか

腹腔鏡下鼠径ヘルニアヘルニア修復術にはTAPPかTEPかどちらがいいかという質問を頂戴することがあります。

結論を先に申しますと、それほど重大な問題ではないと思います。安全に行われるならば、合併症の発生率や再発のリスク、手術時間など大差がないということになります。

では,なぜ東京外科クリニックはTAPPを第一選択としているのかということですが、これは少しでも快適性やキズの大きさを考慮した結果です。TEPの場合、一般的には臍に12ミリのアクセスポートを必要とします。これに対してTAPPは当院のテクノロジーによれば5ミリで可能。キズを小さく、より痛みを少なくという理想に近づくものと考えています。
もちろんTEPにはTEPの利点もありますし、12ミリであっても切開よりははるかに小さいので合格点はとれていると言ってよいのですが、患者様のためにはどこまでも欲張ろうというのが当院の理念です。
なお、TAPPは腹腔内に入り腹膜を切開し縫合する必要があるから、そこにリスクがあるという説もあります。しかし、これは考えようによってはというところでしょう。TEPでも腹膜損傷し操作が後手に回ることもありますし、そもそも「腹腔内を観察しない」ということもまたリスクです。
学会ではTAPP vs TEPという論争も目にしますが、外科医は自分自身の手技に惚れこんでしまうという性があるためでしょうか(笑) しかし、医師が注意義務を守って行う限りは、術式としての完成度の違いはとるにたらないということになります。

我々、東京外科クリニックのヘルニアチームは外科医がいい手術ができたかではなく、患者様がいい手術を受けられたかという視点で医療を見つめていきたいと思います。

近況

夏は手術を希望される患者様がたいへん多く、日々の業務にいそしんでいる間に、ブログのほうをご無沙汰してしまいました。
私自身はもちろん、東京外科クリニックは新しいメンバーを加え、さらに元気に励んでおります。

最近の出来事としては、私の手術症例数が概算で1500例に達したこと、東京外科クリニックでの手術症例が500例に達したことです。この件については近日、各メディアにプレスリリースが配信される予定です。

なお、今年のヘルニア学会のシンポジウムでは、私のテクニックや日帰り手術の安全管理などについて説明する機会がありました。これをきっかけにヘルニア手術に関心のある全国の外科の先生がたから見学の申し込みがさらに増えた実感があります。

日帰り腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術のリーディングクリニックとして邁進していきたいと思います。

浣腸、尿道バルーン、経鼻胃管は本当に必要ですか?

浣腸、尿道バルーン、経鼻胃管


上記の3点セットが行われるのかというのは、よくご質問いただくことですが、

鼠径ヘルニア手術においては、ほぼ「百害あって一利なし」です。


手術前に浣腸を行わないことにより、その後汚れてしまうことはありません。尿道バルーン(ペニスの先から入るチューブ)や経鼻胃管は患者さんに大きな苦しみを与えます。

そういったものが入っているかお問い合わせをいただくことが多いのですが、通常の手術ではまず必要ありません。

どれか一つでも行われている病院が未だに多いのですが、根拠のあることではほとんどなく病院の慣習として行われているに過ぎません。たしかに長時間手術が予想される場合、必要とされることもありますが、1時間前後で手術が終わる当クリニックの手術においては非常に限られます。


これからも本当に必要なことを必要なだけ行い、安全と快適を提供できるようにつとめてまいります。

手術のキズ

【手術のキズ】
鼠径ヘルニアの手術を腹腔鏡で行う場合、キズ痕は小さくめだちません。
この写真は術後1週間の様子ですが、右5mm、臍5mm、左3mmのキズがあります。
臍は従来10mmでしたが、5mmで可能となってからは臍の形がほとんど変化することなく仕上げることができるようになりました。
左右の5mmと3mmを比較するとご覧の通り、5mmのほうが若干大きく見えますが、数か月以上の長期に渡ってみればほとんどわからなくなります。触ってみると少し硬く感じることもあると思いますが、それも次第に柔らかくなっていきます。
キズ痕は年月が経てば経つほどわからなくなり、9割の患者様には1年以上経って、自分でもよく見ないとわからないほどきれいになると報告いただいています。実は1割の患者様はいわゆるケロイド体質のため、ミミズ腫れのような痕が残ってしまうこともあるのです。見た目を気になさらないかたは放置されてかまいませんし、時折痒い感じがあっても心配する必要もありません。
美容の観点でご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。
ただ、こういったケロイドの体質のかたこそ、腹腔鏡手術の良い適応だと言えるのかもしれません。
なにしろ、切開で4~5センチも切ってしまったら、その分のミミズ腫れも硬く大きくなってしまうのですから。このミミズ腫れを少しでも改善するにあたり、若干の2次治療を提案可能です。ご希望の患者様は診察いたしますのでご連絡ください。

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麻酔科統括部長 柏木邦友医師が取材されました

http://doctorsfile.jp/h/178405/mt/1/

鼠径ヘルニア手術は心臓や消化器の大手術と比べれば、確かに、身体の負担の手術は少ないとは思います。しかし、いかなる手術もキズをつける行為ではあることには違いがなく、身体にとってはストレスになります。
ですから、局所麻酔だから簡単、全身麻酔だから大変というものではないと思うのです。むしろ、局所麻酔でも、うまくいかないことで、痛みや恐怖の中で手術を受けるほうが、トータルのストレスは大きいのではないでしょうか。
東京外科クリニックでは、日帰り専門の麻酔チームが、ヘルニア手術に適した安全快適な麻酔と術中管理を行っております。この方法を開発したのが柏木医師です。
キズが小さく痛みが少ない腹腔鏡手術は本来、「日帰り」との相性はいいはずですが、麻酔技術の若干の難しさからわが国では普及が遅れていました。月間30例の手術が無事に行われているのは彼の正しさの証明になります。
今回、ドクターズファイルの取材により麻酔の話が特集となりました。手術に不安を感じているかたは是非お読みください。

採用情報

当職が代表をつとめる東京外科クリニックでは、患者様の手術待機期間が延びている傾向にあります。ご希望にそえるよう善処しておりますが、限られた従業員のなかで診療の質を落とさないように配慮しているためご理解くださいますようお願いいたします。

増える患者様と多彩なニーズにお応えするために、東京外科クリニックでは新しい仲間を迎える準備をしています。
当職と腕の劣らない医師を副院長として採用する予定です。医師の採用は一般的には書類・面接のみですが、こちらは極めて画期的な方法、実際の手術動画を提出してもらうことで選考を進めています。これまでの診療活動での評判も調査しています。
鼠径ヘルニアのエキスパートとして名の通っている外科医のなかから特に優秀な人物を迎えますのでご安心ください。
これにより、外科医が2人体制となり、患者様の待機期間が短縮されることが期待されます。
なお、今後も、当職の執刀を望まれる患者様は従来通り指名を承っておりますのでご安心ください。

http://www.tokyogeka.com/rec.html

3度目の正直

某クリニックで手術を受けるも再発して、当院に頼ってこられる患者さんが多いのです。
ほぼワンパターンの再発なので、私としては「すでに見切った!」という感じですが、初回の手術で不完全な手術を繰り返しているからに他なく、患者さんの時間とお金と身体的負担のムダと言わざるをえません。ほかのクリニックさんの悪口を書くのは不遜な感じがしますが、同業者に媚びる必要はなく患者さんがいい医療を受けられさえすればいいのであえて言わせていただきます。派手に宣伝している医者がいい手術をしているとは限りません。(当院もそれなりに広告を出していますが口コミやドクターからの紹介も多いのです)

しかも、当院で行われた再発に対する手術のほうが初回のときよりも患者さんがラクだというのも皮肉なことです。
この点は、専任の麻酔科医と看護スタッフの腕前の違いですね。

さて、2回再発した患者さんの手術を成功させ、患者さんのご家族からお便りをいただきました。
以下引用です。


「お蔭さまで、父も以前の元気だった頃と変わらぬ生活を送ることができております。

ヘルニアとの付き合いが長かったせいか、脱腸の感覚がなくなったことに不思議な気分いるようです^^
2回目の手術が失敗に終わった後は、落胆と不安と悔しさと・・・さまざまな感情がありました。
今までの手術で父が苦しむ姿を見てきていたので、今回の手術後の回復を見て、本当に奇跡のような、そんな驚きと喜びを感じました。
正直東京へ行くまでの間不安や緊張感はありましたが、メールや電話を通じて大橋先生とクリニックの皆様の温かい対応に、とても安心して手術に臨むことができました。抜糸がまだという事もあり、完治まではもう少し時間がかかりますが、徐々に元気な父の姿に戻ってゆくのを見て、家族全員今は安堵しております。

ここまで来ましたのも、大橋先生とクリニックの皆様のお蔭とありがたく本当に感謝しています。
また何かありましたら、是非先生に診て頂きたいと思っておりますので、その節には、よろしくお願い致します。
これからも父のような辛い思いをされている患者の皆様のために、お体に気をつけられて頑張ってください。」

東京外科クリニックで行われる手術には「再発をさせまい」という強い想いがあります。

手術を受けたお医者様からの感想

同業のかた、つまりご本人もお医者様である場合、そのかたに数ある外科医の中から私を選んでいただけるのはたいへん光栄ですし、これから手術を受けられる患者様にも安心していただけることだと思い、ご本人の許可をいただいて掲載させていただきます。

 貴院ホームページの「鼠径ヘルニアについて」、「鼠径ヘルニア手術について」は鼠径ヘルニアについてとても詳しく書かれていました。さらに、「患者様へ」は患者の気持ちに温かく寄り添うもので、手術の費用についてまでも患者の立場に立って事細かに書かれており、いろいろな角度から患者の不安が払拭できるように配慮されていることを感じました。

鼠径ヘルニアに特化して研鑽を積まれた技術や経験からの厳しさの中に、真摯さ、温かさを感じ、大橋先生の人柄に大変好感を持ちました。手術の動画も拝見しましたが、非常に手際が良く丁寧な手術であると感じました。他のクリニックのHPも見たうえで、最終的には長女にも相談し、まずは東京外科クリニック、大橋先生に診察を受けてみることにしました。

手術当日は緊張しましたが、受付にいらした方たちの笑顔、アットホームな雰囲気にリラックスすることが出来ました。手術直前に麻酔科医の女性の先生と会話をする機会があり、麻酔科医の先生、大橋先生、スタッフの方々に自分の全てを託そうと決心し安心して手術を受けることが出来ました。

手術を受けたことで、長年、良くも悪くも自分を縛りつけていた心の重りが外れ、心の姿勢も凛として、見慣れた景色も違って見え、清々しく、もっともっと頑張れるような気がしています。手術への期待が現実のものとなりました。こんなことならもっと早く手術を受ければ良かったとも考えますが、大橋先生との出会い、縁であり、タイミングが今だったと思います。新しい人生を大橋先生にプレゼントしていただいたような気がしています。ありがとうございました。

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