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新型コロナ対応に伴い、予定手術がいま取りやめになってしまったらどうなるか

【予定手術がいま取りやめになってしまったらどうなるか】

小職が代表を務める東京外科クリニックは日帰りの腹腔鏡手術を行っています。

保存的治療後の虫垂切除、胆嚢摘出や鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)。いずれもしばらく放っておいても問題ないこともあるが、まえぶれもなく急に腹痛を引き起こし、緊急入院あるいは緊急手術になってしまうこともあります。

いま、全国が医療のあらゆるリソースを新型コロナウイルス感染症に振っています。専門の違う仲間たちも次々に身を投じていく中で、大きな無力感のもと、数週もやもやしていました。

しかし、「うちじゃできなくなったから大橋のところで頼む」と患者さんの紹介を他院からいただく中で、本当にほとんどの病院が定期手術をやめてしまったらどうなるかを想像しました。

一定数は急に悪くなる病気。もしその時に、すべて病院が塞がっていたら生命にかかわります。医療の情勢は今後もっと悪くなるでしょう。具合が悪くなった時に治療が受けられなかったら、それは本来避けられるべき死です。であれば、当院は力が続く限り、治療にあたるべきなのではないでしょうか。

今のうちに一人でも治療済にしておきたい。少なくとも今はそう結論付けました。現時点ではAmerican College of Surgeonのガイダンスに則って行動します。(リンクご参照ください)

また、当院が行っている日帰り手術は約3時間の在院時間。日数に換算して0.15日です。全国の平均値である約5日よりはるかに少ない。時間的医療資源、貴重な病床を損なわずに済みます。感染症に振るべき貴重なベッドを温存できるはずです。

もし、医療関係のかたがいたら、僭越ながら、当院にお手伝いさせてください。患者さんを紹介いただくことももちろん歓迎ですが、短時間の滞在で入院と同等かそれ以上の治療成績が出せるようにして、地域のベッドを護りたいと思います。
東京外科2000例の実績をもって必要なインフラをご提案しますのでご相談ください。実際に当院の支援により日帰り手術を導入できたご施設もあります。名付けて「ソヘルとアッペの在院日数を減らせプロジェクト」です。

新型コロナウイルス感染症流行に関して緊急事態宣言が発せられる前後で、私は眠れない日々を過ごしました。
それだけ、悩むに悩みました。人生のいろいろな節目で苦しい選択はしてきましたが、今回はそれ以上だった気がします。
国難である新型コロナ治療に志願したほうが役に立つのではないかと。肺炎治療や感染症の専門家ではないけど、実は、気管内挿管や人工呼吸器操作もできるわけで…

そうしろよ!という声が多くなってきたらまた考えますけど、今のところはこんな結論です。
自信をもって励めばいいと背中を押してくれた仲間たちに深謝します。やってやりましょう。

https://www.tokyogeka.com/corona_res.html
↑病院関係者の皆様に向けたメッセージですが、多くの方に当院活動理念にご興味いただければ幸いです。

テレビ出演の内容をご覧いただくことができます

https://youtu.be/elNf53j4l38
↑未来をつくるこどもクリニック ←放送内容をご覧いただけます(無料)

前回告知しましたテレビ番組出演の続報です。
当日ご覧になれなかったかたはぜひご覧になっていただければと思います。
「未来をつくるこどもクリニック」は有明こどもクリニックの小暮裕之先生がプロデュースする番組です。
毎回、2名の著名な人物、各界で熱心に活動している人物をにインタビューを行っています。
小暮先生は医療法人社団理事長として先輩であり、以前からこの番組は面白いなと思っていたのですが、まさか、自分にもお声がかかるなんて願ってもみない光栄でした。
私は目の前の患者さんを救う活動に励みつつ、この仕事を永続させるにはどうやったらいいか憂いてきました。
自身や今いる仲間たちの健康ややる気を長続きさせることはもちろんですが、永続の鍵はこの子供たちが握っています。
私たちの仕事のやりがい、社会における意味、またそういった人財に足る能力開発、自身との向き合い方…

そういうことを、教えてあげるのも使命のひとつではないかと思い始めています。外科医として一職人にすぎない立場ではありますが・・・。

この出演を通し私自身も広く社会の役に立つ在り方を考えるようになりました。
貴重な機会をくださった番組担当の皆様、興味をもってくださった視聴者の方々、深く御礼を申し上げます。

https://www.tokyogeka.com/
https://www.dr-hernia.info/




テレビ出演のお知らせ

【東京外科クリニックが取材されました!】
「みらいをつくるこどもクリニック」出演の報告

来週土曜日(8月24日 昼の12時45分~ 千葉テレビ)放送予定です。
未来を担う子供さんたちのため当院の取り組み、メッセージを5分程度にまとめていただきました。
小学生向けに平易な言葉でお話ししましたので、当院でこれから手術をお受けになる患者様もぜひご覧ください。

当院の患者様の多い地域(東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城)で視聴可能です。

エリア、視聴方法は以下のリンクをご確認ください。
https://www.chiba-tv.com/support/1016

1週間後、お楽しみに。

医学部学生さん、初期研修医の方々へ 

医学部学生さん、初期研修医の方々へ 

医療の明日をつないでいくことは、ひとりの医師であり日本国民でもある私にとっても重要なミッションです。目先の手術をこなすプロフェッショナルの採用とは別に,学生さんの日常学習、専攻選択のメンタリングは、広く社会貢献を行う医療法人の務めだと考えています。これをきっかけに何十年後にでも当院で活躍してくれる人財が現れる期待はもちろん、それにかかわらず、若い人財の成長に長期に関与することは私たちの存在意義にもつながります。

今回は、先日開催されたドクターズスタイルでお話しきれなかったこと、ご質問に対する回答をさせていただきます。ずいぶん前に書いた原稿を加筆修正したものですがご参考いただけたら幸いです。サイトを訪問してみてください。主催者である正木稔子先生の想いが詰まっています。

なお、私の医療法人では現役外科医師、麻酔科医師を対象とした手術見学受け入れの他、小学校高学年を対象としたキッズドクター体験も定期的に行っています。今度は4月に開講予定。早3回目となります。

教育とはPay It Forward。私も多くの恩師たちに育てられました。


学生さん、若手医師よりよくいただくご質問とその答え

□初期臨床研修を受ける病院はどこでもいいか?
大筋でYES。大筋と述べたのは、研修病院選びに失敗したとしてもその後よい進路選択をしていけば挽回可能、長期的なキズにはならないというだけの話であって、医者人生の入り口から有意義に過ごしてほしいという願いは変わりません。大きくは出身大学の病院か出身以外の大学病院か市中病院かという選択ですがどれも一長一短。私は市中病院だったのでここでの体験を中心に次に答えます。

□初期研修で得たこと
私が目標としたのは、研修終了して次の病院に入職したときに、「頼りになる下っ端」になっていることでした。独りで当直していても先輩に任せてもらえるような。
いわゆる市中病院だったので、ERの日当直をたくさんやらせてもらえ、コモンディジーズのプライマリケアには慣れることができました。中心静脈カテーテル、気管内挿管、胸腔ドレーンなどの基本手技もたくさんできました。オーベンは厳しかったけど、その分完成されたテクニックを身に着けることができました。
この辺の話は市中病院に軍配があがると思います。後期研修の入り口で手技が不慣れなのは仕方ないことではあるけど、自信が早いうちにもてるほうが気持ちの上では楽だと思います。いっぽうデメリットとしては、大学病院の回りくどい仕組みに馴染めず浮いてしまったことです(;^_^A
私の場合は選択研修の期間の大半を放射線科(3か月)で過ごすことにしたのですが、それが後々に大きな役に立ちました。月曜の朝には週末の日当直帯で溜まった放射線科医未読影の腹部CTが大量に蓄積しています。月曜に限って朝6時に出勤してそのレポートを全部下書きしておく、オーベンが来たら答え合わせをしてもらうことを繰り返しました。重要所見を確実に拾う訓練が集中的にできたのは大きな成果だと思います。
こうして、後期研修最初の病院で、CVカテが単独で施行でき、消化管穿孔や絞扼性腸閉塞も見落としなく報告してくるこの「頼りになる下っ端」は着任早々に大きな信用を得ることができたのです。

□消化器外科に進んだ理由
初期研修が外科系の盛んな病院だったから。最初は手術ができる科なら何でもいいかと思っていましたが、内科ローテ中に患者さんと付き合っていく中で、三大死因の一つである悪性腫瘍に挑戦したいと思い始めました。病院組織内で何かと頼りにされる外科医の立ち位置に漠然とした憧憬もありました。緊急も多く、術後の管理もたいへんとは思ったが、患者の全身状態をみることができるというのも自分に必要と思いました。
この分野は、心外などのように一握りのスターがいればいい世界ではなく、いい医者がたくさん必要な科だよと先輩に言われたことも印象的でした。
でも、学生時代は内科希望だったんです。外科はいわゆる体育会系で束縛を嫌う自分には合わないと思っていたから。結局、某大学の医局に入ったけどやはりその予想はあたってしまい、大学病院勤務は2年しか続かず退局してしまいました。

□大学医局に入った理由
外科専門医取得のしやすさを一番に考えました。その医局は入局したら大学病院の病棟にいきなり配属させることはなくまず、地方の関連病院に2年間出張させてくれます。そこでイヤというほど手術をさせてくれるのが魅力的でした。医局は地域の基幹病院という症例豊富ないわゆる若手にとっていい病院をたくさん抱えていました。
私の場合は幸い、先輩がチャンスをたくさんくれたので、アッペ、ヘルニアのみならず胃、大腸、ラパコレまでやらせてもらえ、最短で外科専門医を取得できました。当時の専門医資格には心臓血管、肺、乳腺、小児、内分泌などの経験も必要でそのローテーションを教授がアテンドしてくれました。そういう意味では大学医局により敷かれたレールは有用でした。

□大学医局を辞めた理由
労働が過酷すぎたので逃げるように…というのが本音です。生体肝移植のチームに配属されていたのですが、この周術期は家に帰れないのもつらかった。そもそも、そヘル、胆嚢、胃癌、大腸癌といったありふれた手術を多くこなすほうが性に合っているので、早くその環境を取り戻したいと思ったのです。しかし、大学組織に属した4年間が無意味だったかというと決してそうではありません。2年間の教育出張では充実した時を過ごしたし、その後の大学病院で習ったことは今でも生かされています。プレゼンのスキルや外科医としての哲学を教わったことに感謝を忘れたことはありません。

□退局後の進路をかいつまんで
東南アジアの医療ボランティアに参加したり、かねてから学びたかった緩和ケア研修を別の大学で約半年受講したりと、自由に過ごしました。その後、知人のつてで民間病院に勤務しました。新しい術式の導入や集患活動にも力を注いだので、大手の医療法人からその実績を買われ、少し好待遇で転職できました。
大学病院では移植医療のような20時間超の長大手術とその術後集中治療を経験し、活動の場を民間病院に移したのちは、そヘルの腹腔鏡化・胃のデルタ吻合による完全鏡視下手術まで自施設でできるようにしたり、高度進行癌の術前化学放射線療法+コンバージョン治療に取り組んだりと幅広く挑戦してきました。約5年の民間病院勤務ののち独立。現在、日帰り手術専門院を運営する医療法人の代表として多くのプロフェッショナルを抱えています。手術のみならず、管理業務にも多くの時間を費やす日々ですが、裾野の広い活動をしてきた半生が今の法人経営や社会経験に生かされていると確信しています。

最後に
「できるけどやらない」というのと「できないからやらない」というのはまるで違うことだよと研修医時代の恩師に言われたことが印象に残っています。この金言を若い皆さんにも贈ります。いろいろ挑戦して納得のできるキャリアデザインをしてみてください。

現在の活動のリンクもご参考ください→医療法人社団博施会の歩み
質問があれば、Facebookなどを介しご連絡いただくか、東京外科クリニックの問い合わせフォームなどをご利用ください。

院長慰労会

成人鼠径ヘルニアチームの慰労会の様子です。
ふだんはストイックに治療活動している我々は一堂に会する機会が限られています。
粛々と励む仲間たちを慰労するために、定期的にお肉を食べてもらっています。
この日も各々が手術を成功させて帰ってきた夜でした。

会の具体的な目的は以下の通りです。

理念と治療方針の共有
診療上の意見交換
相互の激励

私の仲間をほめまくるのも手前味噌で変な話ではあるのですが、彼ら本当に凄いです。
( )は私の声です(笑)

手術はまだまだやり足りないないと言う(すごい体力とモチベーション!世の中の医者は楽することばかり考えている人も多いのに)
もっと短時間で正確無比にできる技術を開発できないかと考える(なんたる向上心!水準的にはすでに圧倒的なスピード&緻密さなのに)
もっと患者様の気持ちに寄り添う話し方をするにはどうすればいいか悩む(あなた、すでにすごく患者さんから評判いいですよ)

よい手術を求める多くの患者様にこの熱い仲間たちを引き合わせてあげたいと強く思いました。
私も外科医として活動を続ける傍ら、情報発信を怠りなく続けたいと気持ちを新たにしました。

いろんな話をしながらあっという間に時が過ぎ、楽しい夜でした。
明日からもまた患者様のため、この国の未来のために励んでまいります。

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公私ともに我々は話題が尽きません!↓
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料理長のスペシャルディッシュに皆大喜び↓
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個室 和牛焼肉とびうし
肉質はもちろん料理メニューも充実していて当院御用達のお店です。

https://tobiushi.com/

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13168309/

各ドクターの紹介はこちら↓
鼠径ヘルニア治療専門サイト

日帰り手術麻酔チームの新著のお知らせ

東京外科クリニックの麻酔統括部長 柏木邦友医師が書籍を上梓しました。
今回は日帰り手術麻酔に並ぶ彼の専門である無痛分娩についてです。
東京外科クリニックの日帰り手術の成功率が高いのは柏木医師が緻密なプロトコールを用意し、それに従って多くの麻酔科医のクオリティコントロールが保たれているためです。当院ではお産は実施していませんが、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術その他の腹腔鏡手術、小児外科手術の安全を担う柏木医師の著作、ぜひお手に取られてください。

Amazonの書籍購入ページ
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鼠径ヘルニア治療専門サイトよりもお問い合わせいただけます。
https://www.dr-hernia.info/

鼠径ヘルニア修復術に関する新著のお知らせ

星野明弘医師が雑誌「臨床外科」の特集を執筆しました。
正しい鼠径ヘルニア治療普及の意気込みを感じる内容だと思います。

出版社の著作権保護のため、解像度を落としてあります。
お読みになりたい方はご購入くださいますようお願い申し上げます。

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停電時の対応

東京外科クリニックにおける停電時の対応をご説明いたします。

当院は自家発電装置が備えられており、停電となった場合も手術を完遂できる仕組みとなっております。単一の建物の停電ではまず問題はないということです。一方、大規模自然災害などでは、原状回復が見込まれない場合もあり、そのように判断する場合は、安全を第一に考え手術の中断と麻酔の覚醒プロセスに進むこともありますが、電力の遮断だけでは手術中止とはなりませんことをご安心ください。

万が一、自家発電装置にも稼働不良が生じた場合は、電源に全く依存しない 「完全手動による生命維持」だけは可能ですので、患者様の生命に深刻な影響が生じることはありません。麻酔の中和剤はも備えられておりますが、たとえこれらがなくとも、当院では短期間作用の麻酔用薬剤のみが使われているため、投与を中断すれば速やかに覚醒します。

停電時でも基本的に自家発電装置による手術の続行は可能。どんな状況であっても生命はおまもりする。
こういった理念のもと治療を承っております。

2018年日本ヘルニア学会定期学術集会@札幌

特任院長の松下公治医師、根岸真人医師に留守を任せ、大橋、星野、松村は日本ヘルニア学会定期学術集会に参加してまいりました。
今回は私の恩師である宮崎恭介先生が会長を務めました。宮崎先生がクリニックを経営する札幌の地で学術集会が行われるのはたいへん喜ばしいこと。東京外科クリニックのメンバーも上級演題の発表や座長などを務め各々が活躍しました!
私は、日帰りのヘルニア腹腔鏡手術を安全に行う工夫、事故を未然に防ぐシステムについて日ごろ行っていることを発表してきました。手術がうまいだけではだめであること、手術を「商品」に例えるならその商品の品質管理・品質保証を行い、不良品が出ることが防がれねばならないことを強く説きました。
そして、この機に松村勝医師が日本ヘルニア学会の役員の方々から推薦をうけ評議員を拝命しました。マサル、おめでとう!
華々しい学会活動ができたのも松下医師、根岸医師に留守を任せれたからこそ。こういう期間だからこそ現場をしっかり守りたいと申し出てくれた2人のドクターにも深く感謝しています。
学術集会会期中は診療時間が不規則となりましたが、患者様におかれましてはご理解賜り誠にありがとうございました。
週明けより私も通常通り出勤し、患者様によい治療が届けられるようつとめます。

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自らの発表もしながら全体の司会、座長も務める星野明弘医師

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特殊ヘルニアのセッションの座長を務める松村医師は今回ヘルニア学会評議員に若くして抜擢された

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大活躍の2人でツーショット!

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素晴らしい発表だったよ、星野先生!

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発表しているドクターたちに鋭い質問を投げかける松村医師

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松村医師を一流のヘルニア外科医に育て上げた恩師 日本ヘルニア学会監事徳村弘実先生とともに1枚

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札幌コンベンションセンター 2日間熱い発表と討論が繰り広げられた

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1000弱の演題が集まり盛会に終わる